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「姉御……」
後ろの者が先頭の者に声を掛ける。
女の声だ。
姉御と呼ばれた者は、分かってる、とだけ答えて振り返る。
「伏せな」
二人に挟まれるように歩いていた小柄な者は、姉御と呼ばれた者の言うがままにする。
「アスカ、どうだ?」
「姉御、拙者にお任せ下さい。
一分で片付けます」
アスカと呼ばれた者は、女に言った。
すると女は、ダメだ、と首を振る。
「三十秒だ」
ニヤリとアスカの口が緩む。
「御意!」
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