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黒い外套を羽織り、顔には独特な模様の描かれた仮面を着けたものが三人、フードを深く被り現れた。
間に挟まれる者は他の二人に比べて背は低い。
城壁の外側で待ち合わせをしていた白い服を着た男、ヤマト・フレーガーはニヤリと笑う。
ヤマトは後ろに控えるケア・ハネルとミンク・オートムに合図を出し、UVA-3の三人を迎える。
待ち合わせを城壁の外にしたのは単に、彼女達は自分達が政府の者ではないと気付いているに違いないからだった。
いざ戦闘となった時、本当に政府が嗅ぎつけてユニット総動員なんてされると面倒だ。
「お帰りなさいませ!
そのご様子だと、ブランチの撃破は出来たようですね?」
ああ、と返事をしたのは素手の背の高い者であり、声から女と分かる。
「その声は、ミス御門柚。
ユニットで揃いの仮面、素敵です」
「そりゃどうも」
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