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ユズが咄嗟に叫ぶと、背の低い者、あと一人の日本刀を帯刀している者がそれに従う。
さっきまで三人がいた場所は空気が唸りを上げて“斬れた”。
三人は警戒しながら距離を取る。
「………渡す気はない、と？」
「そうなりますね。我々はあなた方は嘘をついていると判断します。
よって、排除します」
ユズは小さいものを庇うように押し飛ばして水で壁を造り、日本刀の女はというと、
帯刀していた日本刀を外しながら炎柱を立ち上らせる。
押し飛ばされた小さいものはハンドスプリングの要領で一回転すると、日本刀を持つ者が外套の下に隠し持っていた二本の短剣を取り出す。
そして日本刀を持つものは、真上にそれを投げ上げて距離を取る。
小さい者は双剣を抜くと、ケアへと走り込み、連続攻撃を繰り出す。
ケアは咄嗟にレイピアを抜き、それに応戦する。
「お前ッ、スイか！」
後ろで仮面をゆっくりと外すユズは、ニヤリと口を歪める。
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