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太郎「綾姫子?自分、女?」
綾姫子「うむ。拙者は女だ。この格好は普段着でござる。まあ、男装の侍と思えば良い」
女だったのか…。
男にしては女顔というか綺麗過ぎるから、よくわからなかったが…。
綾姫子「おい、お主も自己紹介しろ。名は何と申す?」
太郎「あ、俺は…岡野 太郎って言うんや。太郎って呼んでくれてもええで」
本当は岡馬太郎やけど、嫌やし、それに皇帝がつけた、あの変な名前も絶対嫌やし、これでええわ。
綾姫子「太郎か。では太郎、よろしく頼む。拙者の事は、綾姫子と呼んでくれても良いでござるから…」
太郎「ああ。わかったで。でも綾姫子って何か変わっとんな?」
綾姫子「ん?名前がか?」
太郎「名前もそうだけど、口調とか。変わってんじゃん」
綾姫子「ふむ。確かに人に言われる。この口調はちょっと時代劇の見過ぎでな、移ってしまったのでござる。だからちょっと標準語とごちゃ混ぜになるやもしれぬが勘弁してくれ。後、拙者には、弟が二人おって、弟達も口調は変わっておる。二人共、爺口調でな、うち1人は拙者と同じこの飛行船に乗っておる」
弟も変わってるのか…。
しかも乗ってるとは。
気の毒に…。
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