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ハーデス帝国領海上空を一隻の巨大飛行船がゆったりとした速度で飛行していた。
その飛行船内部の客室の一室-
エド「はあ…まさかこんな事になるなんて。嫌だなあ…」
僕は溜め息を吐いた。
官兵衛「ハッハッハ!若い者が何溜め息ついとる?シャキッとせんかい!」
1人の白髪頭のジジイが僕を見てそう言って豪快に笑う。
そのジジイの横にはジジイと同じ白髪頭の眼鏡をかけた妻のババアが居て同じようにつられて笑っている。
この老夫婦は僕と同室だ。
このジジイの名前は「代味噌寺 官兵衛(ダイミソジ カンベエ)」。
80歳で、今や年金暮らしの老人だ。
定年までは、ある大企業の重役を務めた経歴があると言う。
そして妻は「代味噌寺 梅子(ダイミソジ ウメコ)」。
今はこんなしわくちゃのババアだが若い頃はモデルをやっていたと言う。
そんな自己紹介と言うか自慢話を別に聞いてもいないのに聞かされた。
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