皇帝ゲーム２

エドの回想

皇帝｢正確に言うと歯磨き粉のチューブだな。歯磨き粉のチューブの中身を全部使い切ったら貴様はどうする？｣

エド｢そりゃ捨てますよ。置いといてもゴミになるだけだし｣

皇帝｢そうだろう？年金暮らしの年寄り共は、歯磨き粉のチューブだ。奴らはもう国の為に捧げる力を出し切った中身が空っぽの歯磨き粉のチューブなのだ。だから不要なのだ。ああ、ちなみに年金を貰いながら働いてる奴は除外してある。働いてるからな｣

エド｢ああ…なる程。そういう事ですか。確かに不要ですね｣

僕は何となくわかったので頷いた。

皇帝｢それと、犯罪者だが、我が帝国の刑務所は近年急増した犯罪者達でパンク寸前なのだ。これらを減らす為に今回の皇帝ゲームに加えたのだ｣

確かに犯罪者が急増している。

この国では、未成年でも犯罪を犯したら刑務所に入れられる。

まあ未成年と言っても刑務所に入れられるのは16歳からだから、16歳の未成年が犯罪を犯せば大人と同じ刑務所に入れられるわけだ。

未成年の犯罪が急増したからこうなったからな。

エド｢あの、今回の皇帝ゲームっていつやるんですか？｣

皇帝｢一週間後だ。巨大飛行船で世界一周イベントと言う企画が数ヶ月前に飛行船のオーナーから発表されてただろう？知ってるか？｣

皇帝の言葉を聞いて思い出した。

確かあれは…。