始まりの始まり(2)

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こうして僕は今この巨大飛行船に乗船しているんだ。 今僕の腕に「特ゲ」と書かれた腕章を巻いている。 そして首輪をはめられている。 更にゼッケンを着けていて番号は「13」と書かれていた。 13…前回の皇帝ゲームの時もゼッケン着けてたけど、あの時も13だった。 13って何か不吉な数字だから嫌なんだよな。 僕はそう思いながら老夫婦を見た。 相変わらずぺちゃくちゃ喋っている。 老夫婦を見ると、二人共僕と同じように首輪をはめている。 そしてゼッケンも着けている。 ジジイのゼッケンの番号は「500」。 ババアのゼッケンの番号は「421」。 あ、そういえば、当選者ってちょうど千人だから、乗客は千人居るってわけだな。 でも、僕を含め特別ゲスト3人を入れたら1003人になるんじゃ? それとも千人の中に既に含まれてるのかな? 良くわからないけど、まあ良いや。
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