隣同士の家、すれ違いの恋。

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「バイトが長引いてね!和勉強してたの?偉いな!」 「別に、他にやることもないし。」 不意に褒めてくるあっくんに顔が熱くなる。それを隠そうと伏せがちに顔を反らす俺に首をかしげて視線を送るあっくんの仕草に胸が高鳴る。 「素直じゃないな、和は。そこも可愛いけどね!なあ、そっちでご飯もらっていい?今日家族いなくて寂しいから!」 微笑みながら窓辺に頬杖をつくあっくんは可愛くてムラっとする気持ちを抑えるのに必死になってしまう。 「べ、別にいいんじゃね?どうせこっちも兄貴と二人だし。飯つくってんのは兄貴なんだからさ、兄貴に聞けばいいよ。」 目を反らしがちに勢いに任せて言いながら兄貴のことを出したことを後悔する。 俺はあっくんといるといつもこうなってしまうのだ。 「ん、じゃあ今いくね!」 ぶっきらぼうな俺にあっくんは怯まずいつも優しく接してくれる。 今だってこんな返事したのに笑顔を向けてくる。 何でこうなんだと思いつつ見つめるとあっくんは窓の縁に足をかけた。 「ちょ、待って!どっから来る気?」 「え?こっから!よいしょっと、わっ
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