第一章

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第一章

在れもいらない。此れもいらない。目に見える物、周りにある物、何も要らないと心底思う。が、惰性で生きても必ず何か欲している。無欲になんて生きられない。ただそれはあまりにも漠然とし過ぎていて、実体等掴めやしないし、自身ですらよく理解していない。ただ一つ。綺麗な物が欲しいと、半ば諦め虚ろに生きている。
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