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ため息を吐く。まるでここは肥溜の中だ。立ち上がる。またため息を一つつく。何となく、少しだけ埃を被った制服に手を伸ばした。
軽く埃をはらう。今日は……月曜日。こ れもまた気紛れで、それに袖を通した。
朝日をカーテン越しに浴びる。清々しい朝の時間も、だがしかし。この街はそれを許さない。
アパートの前にあるごみ捨て場からは、ごみの日を守れ。と、うるせー、ババア! と罵声が聞こえて来る。
何も変わらない。相も変わらず馬鹿ばかりな不平と不満だらけの汚れた世界。それが日常であることに怒りを覚えると同時に、幾らばかりか安心するという矛盾。何故、そう思うか。その答えを俺は知らない。
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