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既に暗くなった世界は月明かりで青白く照らされ、冬の訪れを静かに告げている。
夜空に広がる幾億の星が、信じられないほど美しく黒に彩りを見せていた。
はぁ、と溜息を大きく吐き出したユズは足を前に放り出し、後ろに手をついて夜空を見上げた。
芝生の湿った感触が少々気持ち悪いが、そんなこと、別に構わない。
ここ数ヶ月で経験したことを頭の中で整理し、大雑把な計画を立てる。
決めたところで実行できないのが自分、そんなことは百も承知。
そして、この世界において計画などいかに意味を成さないかを、ユズはよく知っている。
今日は眠くならない、と独り言をこぼしてオリオン座を探す。
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