プロローグ

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あった。 冬にしか見られない星座。 世界は変わり果てても、宇宙は変わらないのだと思うと、少し安心できたが、どこか悔しくなった。 地球にはかつて70億という人間が、それこそゴミのように溢れていたが、それは過去の話。 詳しくは分からないが、今ではもう5億にも満たないだろう。 そして、今尚人口の減少は留まることを知らない。 ユズは何回目かも分からない溜息を吐き出すと、腰を上げてその場を後にした。 闇はますます深まり、静かに、静かに、時を刻んで行った。
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