何処に行くの?

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だが、朝早いためかそこにはまだ誰も見当たらない。 「仕方ないな」 ユズは近くのベンチに腰掛け、依頼内容を確認する。 隣町まで往復中の護衛、依頼主はキィという人物。 この御時世、別に変わった依頼ではない。 しかしこの報酬はなんだ? 高すぎるのではないだろうか。 報酬の額だけで依頼を決めるべきではなかったかもしれない。 多少の不安要素を定かにしておき、でもやはり後悔はしないことに決めた。
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