何処に行くの?

4/28
前へ
/205ページ
次へ
***** 物思いに耽っていたユズは、目頭を押さえながら時計を確認する。 「ちッ、依頼主が遅刻かよ」 約束の時間を5分程、オーバーしている。 ユズは立ち上がって、もう一度首を回して確認する。 やはり、依頼主らしき人影は見当たらない。 依頼主は白いセーターを着てくる手筈になっている。 まだかよ、と呟いたユズの視界に、ふと白い影が映り、顔を向けた。 しかし、そこにいたのは、 「なんだ、ガキか」 たまたま白いセーターを着ていた女の子だった。
/205ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加