序章 天駆龍ノ神ノ凶兆

3/9
前へ
/286ページ
次へ
『神降ろし』とは八百万の神のおわす日ノ本のみに有り、神御霊に選ばれし者共の事である。 神御霊に選ばれし者は器となりて神御霊をその身に宿す。 神御霊を宿し者は不思議な力を操り、不老長寿・傷病知らずの躯を得ると言うのだ。 無論、現人神であらせられる陛下より下位の神御霊である。 永き間伝説とされていた者共であったが、つい近年になりその存在が確かに確認されたのである。 誰でもなれるわけでも、決まった一族によるものでもなく、選ばれる者神による故、予想出来ない。 政府はこの特異な力を持つ者共を集め、国の平和・治安を護る為の警察、軍として組織すると言う決定を下した。 その名は日ノ本の御国の伝承に古来より描かれし天照大神の名を取り『天照特別警備』…通称『天警』と名付けられるに至った。 選ばれし『天照特別警備』の部隊員たちは、今日も偉大なる帝国の為にと東奔西走するのであった。
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加