過去編開始

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【2021/10/6】 この日は仕事が休み。 輸液をし、吐き気止めを注射。 娘が7時半に家を出る。 「何かあってもLINEしないからね。」 そう言って娘を見送った。 動揺して事故ったら大変だからね。 それから15分後。 横になったまま、グーっと四足を伸ばし突っ張るミミ。 そのまま苦しそうな呼吸に変わった。 「あばばばばっ、ミミっ、息子!息子起きれ!ミミがヤバい!」 リアルであばばばば言いましたよ。 そして思う。 やっぱりな……。 亡くなる前夜に元気に見せるの何でだろうね。 息子と二人で看取ります。 涙を流しながら、ミミを看取り━━━ 「逝ったか……」 呼吸が止まり、流れる涙を拭う。 カハッ ん? 息した! まだ生きてた! …………止まった。 今度こそ逝ったわね。 お疲れさ━━━ カハッ んん? 生きてたよ。 35分間これを繰り返し、なんとも微妙な空気の中、ミミさんは旅立ちました。 悲しみはあるけれど、苦笑してしまった私と息子。 .
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