運命を変える出会い~改変された記憶~

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私の戦い方は一瞬で相手を消し去る戦い方を好む。 故に勝負は一瞬で決まる。 「ふぅ…我ながらこの技は中々の威力だな。」 不死再生がいた辺りは巨大なクレーターになってしまった。 不意に後ろから声がした 「お前は…誰だ?」 私は振り返り声の主を見た。 「君!起きたのか!」 「あれだけの爆音がすれば嫌でも目が覚める。質問に答えろ。お前は誰だ?」 随分と傲慢な物言いに私はたじろいでしまったが質問に答える事にした。 「私はクレニアス・コレッタだ。ギルド[ネクサスの守護者]に所属してる。」 少年は怪しい目で私を睨んでいる。 「なぜここへ来た?」 「ここに来た理由はギルドの依頼で来たんだ。最近このリアリャド村の人と連絡がとれなくなったので調べて来て欲しいとの依頼だった」 少年は少し考えているのか目を瞑っている。 私は少年の事が気になり少年について色々聞いてみた。 「君の名前は?」 「アヴァン・レイティス」 「この村で何があったんだ?」 「見てわからないのか?さっきの不死再生が現れて皆死んだんだよ。」 「失礼な質問になるが許してくれ…なぜ大人達が死んで君みたいな幼い少年が生きている?」 「本当に失礼な質問だな。まぁ気になるのはわかるから俺が分かる事だけ教えてやる。」 少し間を置いてアヴァンはこの村の惨劇の一部始終を語りだした。 「最近、急にこの辺りの魔物が増えだしやがった。元々魔物と戦わないこの村の人々は、なすすべもなくただ魔物に殺されていくだけだった。そして終いには不死再生が現れやがった」 やはり魔物が増えだしたのは最近の事だったのか。 「そうだったのか。それで?」 「大人達が殺されて行く中、俺は声が聞こえたんだ。助けてやる。力を与えてやるって、それに答えたら意識が無くなって…そして気づいたら今にいたるって話しだ」 「では君は気を失っていていたのか?」 「あぁ…最後に見たのは村の人達が不死再生に殺されて逝く所だ」 「そうか、話しを聞かせてくれてありがとう」
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