20人が本棚に入れています
本棚に追加
千尋がソフィアの説明を受けている時、違う場所で海鈴はソフィアの片割れと話をしていた。
────────────
────────
───
あたしは気付いたら湖の畔で倒れていた。
まだ覚めきっていない頭を動かし、何故こんな所にいるのか考え始めた。
突如、頭が割れそうな頭痛がして蹲る。
頭痛が治まると、さっきまで何処にいたのか思い出す。
あぁ、千尋と一緒に落ちたのか…。
ってことは、あたしは死んでここは天国?
でも千尋が居ない……。
頭の中で推理をしていると草むらから音がして、振り返ると長身で黒髪の野郎が出てきた。
「おー、目ぇ覚め「あんた、誰?」」
野郎が言った言葉を遮り、質問をぶつけた。
野郎は頭を掻きながら溜め息をつき、口を開く。
「名前が知りたきゃ自分から名乗りやがれ」
「じゃあいい。さよなら」
あたしは即答して、野郎に背を向け去ろうとしたら止められた。
「待て!待て待て待て!!」
あたしは、ピタッと足を止めて向き直る。
「何?なんか用?」
「大有りだ!!いいか?俺様は死を司る神ノーピス。お前に──灰村 海鈴に伝えることがあって来た」
こいつ、あんなこと言って置いて自分から名乗りやがった…。しかも、あたしの名前知ってるし。
よし、こいつは今から変態クソ野郎に命名しよう。
最初のコメントを投稿しよう!