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私は今、ソフィアさんと楽しくお茶をしています。
海鈴が何処に居るのか聞くとソフィアさんは、直に来ます、と言うのでそれに従い大人しく待つことにした。
途中で詰まらなくなってきたから、ソフィアさんとお話しをしていた。
「本当にこの紅茶美味しいです。でも私、この紅茶を初めて飲んだ筈なのに知ってる気がするんです。何故でしょうね?」
何気なく聞くとソフィアさんは驚いた顔をした後、懐かしむような嬉しそうな、そんな顔をして口を開いた。
「それは貴女が「ソフィアー!!」」
が、それは突然乱入してきた男性に遮られた。
吃驚して目を見開くと、男性の後ろに見知った顔の子が立っていた。
私は椅子から立ち上がり、その子に抱き付く。
「海鈴っ!!良かったぁ……」
「千尋……苦しい」
私は海鈴が言った言葉に腕を緩めるが、抱き締めることは止めない。
「おーおー、お熱いことで」
男性の冷やかす言葉で私は海鈴を抱き締めるのを止め、男性の方へ体を向ける。
「貴方は誰ですか?」
「俺様は「この人が先程言った、私の片割れの死を司る神ノーピスです」」
さっきとは逆転して、男性が言おうとしていた言葉を今度はソフィアが遮って言う。
「何で遮んだよ」
「さっきのお返しです」
「そんなとこも可愛いな!」
男性──ノーピスさんはそう言ってソフィアさんに抱き付こうとしたが、ソフィアさんがノーピスさんを突き飛ばした。
見事に倒れたノーピスさんは地面で伸びていた。
それを見た海鈴は口を零す。
「はっ!ざまぁ」
海鈴、裏の素が出てる…。
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