夢の女

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俺は目が醒めても呆然(ぼうぜん)としていた。 (膝に跨がっていた女は俺様の想像の産物か? それにしてもいい女だったな) 夢と呼ぶには、余りにも生々しい出来事だったなぁ。 まだ下半身のムズムズした感触が残っているようだ。 (あの店員にも、見覚えがあるな。 そうか、あの店員は『○物語』に登場していた、イケイケ姉ちゃんか) 俺は夢の回想を楽しんでいた。 夢の回想を楽しんでいる余裕も退職した役得かな。 俺は、思わず 『フッ』 と笑みを洩らした。
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