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幸村「さて、まず出てこようか。バレてるよ。」
?「!」
幸村「赤也?」
切原「…すんません…邪魔するつもりは…」
おずおずと顔を出した途端目を泳がせながら謝った相手にだんだんと頬が赤く染まる。
丸井「覗き見してんじゃねぇよい」
切原「す、すいませんっした!」
ガバッとお辞儀をしては邪魔するつもりはありませんでしたと付け足す。
俺はズキンと胸の奥が痛む感覚を覚える。
何故?何故胸の奥が痛むんだろう。
いちゃつくのを止めてほしかったと言う気持ちが頭を過る。してまた、胸の奥がズキンと痛む。
俺の好きな人は精市なはずなのに…赤也に謝られて辛い…苦しい…
この気持ちはなんだ…?
俺はこいつに何をしてほしいんだろう。
丸井「顔、あげろよぃ。」
切原「え?」
赤也は顔をあげ、捨て犬のような瞳で俺を見つめる。
丸井「あほ」
俺は赤也の頭を叩く
切原「いてっ!な、なんすか…」
丸井「別に何でもねぇよい。」
切原「あ!そーだ!幸村部長!お見舞いにケーキ買ってきましたよ!」
幸村「ケーキ?そんなの良いのに。でも、ありがたく貰っておくよ。一緒に食べようか。」
切原「え?部長のために買ってきたんで、俺らはいいですよ?」
赤也は幸村にケーキを渡しつつ言う。
幸村「結構量あるから、一緒に食べようよ。」
優しく微笑めば2つのケーキを差し出して言った。
切原「じゃあ、いただきます!」
丸井「俺、苺ケーキ」
切原「あ!それ俺が食べたかったやつ!」
丸井「早い者勝ちだろぃ。」
切原「むぅ…じゃあ、こっちでいいっす…」
それから、いろいろと話して、8時をまわったところで別れ、家に帰った。
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