第1話

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立海大附属中学校校門 学校が終わり、俺、丸井ブン太は、校門を出 てあるきだす。 丸井「…っ寒…」 ?「まっるいせんぱーい!」 俺は、呼ばれた方向を振り返った。そこには 後輩である切原赤也が両手をブンブンとふっている。相変わらずの元気な笑顔を浮かべて… 丸井「ん?あぁ、赤也じゃねーか。…珍しいな 。お前がこんな早く下校すんなんてよぃ。 」 切原「丸井先輩が見えたんで走ってきたんす!一緒に帰りましょうよ!」 丸井「え…俺は、幸村んとこ行くんだけど…」 立海大附属中学校テニス部部長の幸村精市。 ある日、原因不明の病気のせいで倒れてしまった。ギラン・バレー症候群と激似した病気らしい。数日後に手術をするような話を聞き 、落ち着かないのだ。 切原「病院っすか?じゃあ、俺も行くっす! お見舞いにケーキ買っていきましょう?」 丸井「おう、そうだ…な!?」 返事をする前に腕を引っ張られた。転けそうになったのを慌てて立て直す。 丸井「ちょっ!離せよぃ!痛いっの!」 切原「早くしないと店しまっちゃいますよ? 」 丸井「わかったよい…」 渋々といっていいほど相手についていった。 店につけばいろいろなケーキを買い病院に向かった。 丸井「もう手、はなせよい。」 切原「すいませんした!」 赤也は慌てて手を離した。 相手の謝りに聞く耳を持たず、一人でスタスタと幸村の部屋へいく。 コンコン 幸村「?どうぞ。」 丸井「精市…?」 幸村「やあ、ブン太。こんな時間にここに来るなんてどうかしたのかい?」 幸村は柔らかい笑みと優しい口調で俺に話しかけてきた。俺は、泣きたくなった。辛くてじゃない。安心して。 丸井「精市…身体は?」 幸村「今はそんなんでもないよ。」 丸井「そか…よかったぜぃ」 俺は、ニコニコと笑いながらよかったと言った。こぼれそうな涙を堪えて… 幸村「……ブン太。」 丸井「?なんだよい?」 手招くのをみては なんだと疑問に思い幸村に近づいてみた。 幸村「…心配させて悪かったね。」 優しい口調でそういって、俺を抱き締めた。 俺は、堪えきれずに…… 泣いた。 丸井「今、そういうのは…っ反則だ…せっかく 、堪えてたのによぃ…っバカ…」 幸村「ふふ。俺は、反則なんてしてないよ。 」 そういって、口を開こうとした俺の唇を唇でふさいだ。 丸井「ん…っ」 俺たちはまだ知らなかった。病室の前でこっそり見ていた奴を…
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