当てつけるように。

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へへ……っと笑うその顔は、やっぱりアラタ君にそっくりでわからなくなりそうだった。 「愛理さんの資料を作ったのも、僕なんだよ?あと監禁部屋を手配したのも」 ……聞きたくなかったな、それ……。 「だから、愛理さんの事なんでも知ってる。……愛理さんの部屋の鍵を開けたのも、僕」 「えっ?!」 誤作動だと思って開いた、あの鍵。 あの鍵の犯人は、トキ君だった。 「言っとくけど、誤作動じゃないよ?全部、透に頼まれたからなんだよ?」 それも、聞きたくなかった。 でも、普通に考えればわかる。 あんなに、いいタイミングで透達が待伏せてるわけない。
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