2524人が本棚に入れています
本棚に追加
カッと、目が開く。
一瞬、何を言われたのかわからなくて……。
どうしたらいいのか、わからなく……。
「え……なん、で?」
「これ以上、透を犯罪者にしたくない」
そう言うと、トキ君の手がソッと頬に伸びて……あたしの首に触れる。
「と、き……く……」
「君が、死ぬほど憎いよ……愛理さん」
突然、ぐぐっと力が入り片方だけだった手の平が首に両方巻き付いた。
「いいコト教えてあげる、この世にね……存在してる限り、透から逃げる事なんて不可能だから……」
「っつ、うっ、トキ、く……」
グッ、グッと更に力が入り……いつの間にか押し倒されていた。
最初のコメントを投稿しよう!