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まぁ、その状態が続いたのは、ものの10分程度でしたがね
やはり、2人分の体重を支えるだけの効果は無かった様で、徐々に高度を落とし、ゆっくりと地面に近付いていった
「ちょっと、段々落ちてきてんだけど!?
もっと高度上げてよ!」
「あのな、これは元々1人用の浮遊魔法なの
2人分の体重支える力は「ガクンッ!」……え…?」
残り3m辺りで、俺の全身を覆ってた風が霧の様に散り一気に落下し始めた
「「ああああああああああああ!?」」
悪運が強かったのか、俺達はゴミ捨て場に捨ててあったゴミの山に落ちた
「あ~、もう最悪!
降ろすならもっと優しく降ろしてよね!?」
等と悪態を吐く魔女
よくよく考えてみれば、俺はギルドで一日中討伐してて、結構魔力を消費してたのだ
要するに魔力切れ
「待て、それよりとんでもない事に巻き込んでくれたよな!?
どうすんだ、俺まで仲間だと思われてるぞ!?」
くそ、俺はこれからどうしたら良いんだ
恐らく、明日には俺の指名手配書が国中にばら蒔かれる事だろう
いやいや、待て?
仮にもあの人情の厚いガランが、飲み仲間の俺を売るだろうか?
答えはno
アイツの事だから、きっと事情を聞きに明日辺りウチに来るだろう
取り敢えず、この魔女を何とかして帰ろう
「あの…」
そこまで思考を巡らせてる時、その件の魔女が申し訳無さそうに話し掛けてきた
「巻き込んでしまった事は申し訳ありません
あの…、貴方は魔導師ですか?」
ふむぅ…
何か取り返しの着かない事になりそうな予感で仕方がない
だから、俺はその質問にこう答えた
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