第1章

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まぁ、その状態が続いたのは、ものの10分程度でしたがね やはり、2人分の体重を支えるだけの効果は無かった様で、徐々に高度を落とし、ゆっくりと地面に近付いていった 「ちょっと、段々落ちてきてんだけど!? もっと高度上げてよ!」 「あのな、これは元々1人用の浮遊魔法なの 2人分の体重支える力は「ガクンッ!」……え…?」 残り3m辺りで、俺の全身を覆ってた風が霧の様に散り一気に落下し始めた 「「ああああああああああああ!?」」 悪運が強かったのか、俺達はゴミ捨て場に捨ててあったゴミの山に落ちた 「あ~、もう最悪! 降ろすならもっと優しく降ろしてよね!?」 等と悪態を吐く魔女 よくよく考えてみれば、俺はギルドで一日中討伐してて、結構魔力を消費してたのだ 要するに魔力切れ 「待て、それよりとんでもない事に巻き込んでくれたよな!? どうすんだ、俺まで仲間だと思われてるぞ!?」 くそ、俺はこれからどうしたら良いんだ 恐らく、明日には俺の指名手配書が国中にばら蒔かれる事だろう いやいや、待て? 仮にもあの人情の厚いガランが、飲み仲間の俺を売るだろうか? 答えはno アイツの事だから、きっと事情を聞きに明日辺りウチに来るだろう 取り敢えず、この魔女を何とかして帰ろう 「あの…」 そこまで思考を巡らせてる時、その件の魔女が申し訳無さそうに話し掛けてきた 「巻き込んでしまった事は申し訳ありません あの…、貴方は魔導師ですか?」 ふむぅ… 何か取り返しの着かない事になりそうな予感で仕方がない だから、俺はその質問にこう答えた .
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