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そしてわからないまま
俺は母方の祖父母に
預けられていた
俺は両親がいないことを
不思議に思っていたが、
いつか帰って来ると思い
特に気にしていなかった
それに俺はいつしか
両親の顔さえ忘れた
父方の祖父母が両親の
写真を全て処分していたからだ
その祖父母は俺の所にも来た
そして俺の頭を撫でながら
「わしらの息子にならんか?」
後継ぎが欲しかったらしく、
養子縁組を申し出てきた
でも、
俺はその時その祖父に
何か言いようのない
恐怖を感じた
母方の祖父母が庇ってくれて
何とかその場は免れた
それから数年後
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