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総帝が"転移"した場所は床に書類がばらまかれていて足場が見当たらない部屋だった。
唯一その部屋にあるのは机と客人用のソファーだけだ。
「…相変わらず汚いですね」
総帝は書類を極力踏まないように慎重に机の上で寝ている男に近付いた。
男は総帝が近付いているのにも気付かずたまに寝言を言いながら寝ていた。
「アルク長官起きてください」
アルクと呼ばれた男――アルク・サルイクはいくら呼んでも起きる気配は全く感じられず総帝は溜め息をついてアルクの肩を叩こうとして手を肩に近付けた瞬間
―――パシッ
今まで何度呼んでも微動だにもしなかったアルクは総帝の手を片手で掴み何処から出したか分からないナイフを総帝の首下にあてていた
「僕ですよ。総帝のアキ・デュバールです。」
そう言ってアキはフードを取った
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