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フードを取るとそこには白色の少し癖っ毛のある髪の毛で目は灰色の少年の顔があらわになった。
「いやぁ、敵かと思ってつい」
アルクは自分に近付いたものがアキだと分かると警戒をとき手を離してナイフをしまった。
流石は『朱雀』を纏めている長官だけあって寝ている時でも周囲に警戒しているようだ。
アルクはアキをソファーに座るように言うと自身の黒髪をかき揚げてなにかの書類を探し始めた。
「無い無い無い無い……」
アルクはぶつぶつと書類を見ては無いと言って不必要な書類を次々に床に投げ捨てていった。
そして数分後アルクの手は止まり一枚の書類を持ってアキに見せた
「アキは今年で16歳だろ? 国の法律で16になったらいくら総帝でも学園に通わなくちゃいけないからな」
そう言ってアキに書類を手渡すとそこには魔法学園の入学について書かれていた。
「法律なら仕方ありませんね…。入学は3週間後ですか。では今のうちに難易度の高い任務を片付けてきます。」
アキは書類を無属性の異空間を作り出しそこに物などを入れることの出来る"ボックス"を唱えそこに入れるた。
アルクはアキ書類を入れた直後何か思い出した顔をしたがその時にはもうアキは"転移"をして長官室から消えていた。
「あーあ炎帝も魔法学園入学するのいい忘れてた…」
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