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ー2分後ー
「あ、いた!弥生さん!なんでこんな所に座ってるんです?探したんですよ?」
「あ、杉本さん!ごめんなさい。」
杉本さんはだいぶ怒っているようだ。まぁ、仕方がない。分かってはいるけど涙が出てきた。
「え?ちょ、ちょっと!泣かないで下さい。」
「だって、杉本さん怒って「ないですから!」」
「本当ですか?」
「本当です。ほら、立って。行きますよ。」
杉本さんの手を借りて立つ。挫いたことは言わないでおこう。心配するだろうから。足は痛いが我慢だ。
「弥生さん?行きますよ?」
「あ、はい。」
杉本さんが扉を開けてくれた。紳士だなぁ!中ではやっぱりスタッフさんたちがせわしなく動き回っている。さっきのスタッフさんは居ないようだ。良かった。
「さぁ、着きましたよ!」
「はい!」
そんな事を考えてたら楽屋に着いた。「菜美様」と書かれたプレートがある。なんとも言えない嬉しさがこみ上げてくる。
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