6323人が本棚に入れています
本棚に追加
/1074ページ
ヒョウヤはマルクスごと刀を振り抜き、転移させた。
ヒョウヤ「[アイシクルシェルター]。」
氷属性の中級魔法で、ヒョウヤとケイトは氷のドームに覆われた。外は様々な魔法が当たり、凄まじい爆音が響いていた。
ヒョウヤ「今の内だ。」
さらにケイトを覆う氷を消し、鎖鎌を外し始めた。
ヒョウヤ「エ…エロいな…。」
ケイト「早く外しなさい!」
ヒョウヤ「悪ぃ。」
鎖に縛られたケイトを見て感想を呟いたヒョウヤ。自由になったケイトはお礼にビンタを贈った。やや嬉しそうだ。
ヒョウヤ「終わらしてやるぜ。[フローズンメテオ]。」
氷属性の上級魔法で、ヒョウヤが左手を挙げると、氷のドームを透けて、氷属性の魔力が打ち上げられた。間もなく氷のつぶてが降り注ぎ、悲鳴が響いた。悲鳴が聞こえなくなると、氷のドームは崩れた。
ケイト「ヒョウヤもフブキも…氷属性って強力だね。」
ヒョウヤ「お前を守るために修業してるからな。」
周辺には氷の残骸と胡座をかいて手を合わせるヒューイが残るのみだった。
ヒョウヤ「お前だけだぜ!かかって来い!」
ヒューイ「僕はいいよ。」
ヒューイは立つそぶりも見せない。
ヒョウヤ「じゃあ転移するんだな。」
ヒョウヤはヒューイに手を向けた。
ヒューイ「そうはならないね。」
ヒョウヤ「はぁ?」
クロト「うるぁあああああ!愚弟!お前よくも僕のフブキチャンの顔を傷付けたなぁあああ!五体満足で帰れると思うなよぉおお!」
ルシーダ「だぁああ!うるせぇぞ雑魚!」
フブキ「愚弟の成長は微笑ましいが?」
3人生き残った様だ。
ヒョウヤとヒューイ「チッ。楽はできねぇか。」
バッと振り返るヒョウヤ。ヒューイは笑顔で座ってる。
ケイト「クロト!試合なんだからそれ位当たり前でしょ!」
クロト「如何なる!理由があろうと…綺麗なお姉さんの敵は僕の敵だ!」
ヒョウヤ「よし来いクロト!燃えて来たぜ!」
クロト「よしルシーダ。やってやれぃ。」
ガクッと軽くズッコケた。
ルシーダ「お前がやるんじゃねぇのかよ!」
クロト「君はホントにアホだね。目の前に強力な氷属性があるんだよ?早く食べちゃいなよ。そうすれば今までより善戦できるだろ?」
ルシーダ「なっ!そうか…覚悟しろヒョウヤ!」
ヒョウヤ「まだやられ足りないんすか?誰でもいいからかかって来い!」
ルシーダとヒョウヤが戦い始めた。クロトが言うのは、ヒョウヤの強力な氷属性を受け、闇属性として会得しろという事だ。
ケイト「[エンジェルウィング]。2対1でいいわよ?」
ケイトは銀の羽を再び出して[白炎]を構えた。
フブキ「私一人で十分であろう。」
フブキが居合の構えで走り出し、ケイトと戦い始めた。
クロトはヒューイの下へ走り、隣に座った。
最初のコメントを投稿しよう!