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サンクレア魔法学校…入学式当日
ブラウン家
本が所狭しと積まれた部屋である。部屋には二段ベッドがあり、二人の少年が寝ていた。
(クロ…ト…ヒュ…イ…起…て…)
ヒューイ「…ん……。」
クロト「…スー…スー……。」
(仲…間を…あ…めて…世…界を…す…って…)
ヒューイ「…うん。…僕…頑張るよ…。」
二段ベッドの下の少年は熟睡している。上の少年が寝言を呟いた。
ーーー
サンクレア王国ブラウン家前
7:00
外装はボロく小さいどこにでもある一軒家である。
ヒューイ「クロトー早く行こうよ!」
クロト「お待たせヒューイ!楽しみだね。」
ブラウン家の玄関で待つヒューイは濃い金髪で身長が135cmと低い童顔の少年である。
左手のすべての指に指輪をしている。
ブラウン家から慌てて飛び出して来たクロトは黒髪の身長175cm程でブサイクではないが濃いクマに濁った目付き、歪んだ笑顔の不気味な少年である。
首元には透明の石の付いたネックレスを下げ、右手人差し指と左手のすべての指に指輪をしている。
二人共白を基調とした制服に黒いローブを羽織っている。
?「お~い。二人共忘れ物はないかのう?」
ヒューイ「大丈夫だよブラウン博士。早めに戻るから。」
ブラウン博士は白髪の180cm程で眼鏡をかけた白衣の良く似合うお爺さんだ。
クロト「じゃあ博士行ってきます!今日中におもろい魔法具発明しといてね?」
博士「勿論じゃ!クロト…つらい事があっても負けるでないぞ?」
ヒューイ「変な物は開発しないでね。クロトの事は僕がついてるから。行ってきます!」
博士「おお気をつけてな二人共~。」
クロトとヒューイはブラウン家から出かけた。
ブラウン博士は魔法具と魔法薬の天才科学者で変人発明家でもある。訳あってクロトとヒューイを養子に迎え、一緒に生活してきた。
博士「楽しんでくるんじゃよ…。」
小さくなる2つの後ろ姿を見送りながら博士は呟いた。
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