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?「ほぇ?でも入学式まであと2分しか…。」
セルビア「入学式まではあと1時間と2分あるから落ち着いてね?まず名前を教えてくれるかしら?」
ヒューイはクロトを引きずり受付の前を空けた。
?「1…時間…間違えちゃいました…?私はサン・グレイですぅ!よろしくお願いしますぅ!」
セルビア「は~い。私は生徒会長のセルビアよ。よろしくね。グレイ家の子ね?入学式会場は訓練場だからこれ地図ね?広いから迷わない様に!」
サン「は…はいぃぃ!」
サンは地図を受け取ると校門をくぐり左へ曲がる。
セルビア「サンチャーン?校門をくぐったら右よ~?地図良く見て~?」
サン「あうぅ。すいません~。」
サンは申し訳なさそうに戻ってくる。
ヒューイ「セルビアサン。僕達が彼女を訓練場まで案内しますね?」
セルビア「ホント?助かるわ。じゃあお願いね?」
クロト「僕はセルビアチャンの仕事手伝って行こうかウグゥ」
いつの間にか復活していたクロトの腹部にヒューイの拳がめり込み、クロトは首根っこを掴まれ引きずられていく。セルビアは笑顔で手を振って歩いて行く3人を見送った。
ヒューイ「よろしくね?僕はヒューイでコレがクロト。」
ヒューイは右手にある物を見せながら言う。
サン「よよよろしくですぅ。」
クロト「よろしくねサンチャン。君もカワイイね。今日のパンツは何痛っ」
ヒューイはクロトの言葉を遮り地面に叩きつけた。
サン「今日は青ですぅ。」
………ヒューイは凍りついた。
ヒューイ「そういう事は正直に答える必要はないんだよ?」
サンはハッとした顔をしてみるみる赤くなった。
サン「いいい今のはうう嘘ですぅ。」
クロト「そっか青なんだ~。サンチャンは髪もパンツも青好きだね~。」
サンはさらに顔を赤くしている。
サンは青髪で身長155cm程でおっとりした雰囲気と可愛らしい顔が印象的だ。
クロト「でも今日のヒューイは暴力的だね?後が怖いよ?」
ヒューイ「何度教えても礼儀を学ばない君が悪い。所でサンは水のグレイ家の人なんだね?お兄さんが優秀だとか…。」
グレイ家は水の名門貴族であったがサンの両親が早くに他界してしまっている。サンの兄…ロン・グレイが優秀で軍のエリート部隊に勤めて妹を養っている。
サン「はいぃ~私は魔法苦手ですけど少しでもお兄ちゃんの役に立ちたくて高等部に来たんですぅ。お二人は中等部では見かけませんでしたねぇ。」
クロト「僕達は独学で勉強してきたから高等部からだよ。」
ヒューイ「魔法学校で初めての友達だね。」
サンは驚いた。
サン「と…友達ですかぁ?」
ヒューイ「あれ?嫌だったかな?」
サン「いいいえ!その…私魔法苦手だから…友達いなくて…私でいいんですかぁ?」
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