始まりは

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ある日、このままでは月に会わせる顔がないと思った僕は久しぶりに外に出てみた。 まだ学校へ行く気にはなれないが…。 どこに向かうわけでもなくただふらふらと歩いている、 ぼーっとしていたのか気が付くと知らない所だった。 周りを見渡すと寺があった。【生蘇供寺】と書いてある。 せいそくじ、だろうか、何故か異様に気になり、僕は引き寄せられるように寺に入っていった。 少しだけ、説明のための看板があった。 『この寺では亡くなられた方に会うことができます、但し会う事ができるのは、それ相応の“覚悟”があるかたのみです。ご用の方は住職へお伝え下さい。』
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