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ア「え‥‥?」
S「その鍵が必要なんだ」
アリスはポケットから鍵を取り出しました。鍵の先には「A」の文字。
「これは大事なものだよ。絶対に他の人に渡してはいけないよ」
‥‥お父さんの声が蘇ります
ア「‥お‥‥と‥う‥さん‥‥」
S「どうした?」
ア「お父さん‥、お母さん達は!?‥」
すっかり話に夢中になっていました。‥両親の安否‥‥
S「会いたいんだろ?」
ア「だから!会わせて!サナ、お願い!」
S「話を聞くか親に会うか、どっちかって聞いたよな。さっき」
ア「‥だから‥!」
S「落ち着け、‥‥アリス。お前はこの村を助けたいか?」
ア「‥‥‥‥‥‥」
S「どうなんだ」
アリスはお母さん達に会いたい気持ちで一杯でした。‥でも、この村も。この村がない限り、お母さん達とは暮らせません。お母さん達はここを愛しています。アリスを愛しているように。‥‥ならば、
ア「お母さん達に会いたい‥‥だから。ここを助けたい」
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