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アリスの頭の中はぐちゃぐちゃでした。お母さん達に会いたい気持ちと‥、今を理解したい気持ち‥。
ア「‥なんで‥私っ‥‥こんなところにいるの‥?‥‥早く‥早く‥元の生活に‥戻りたいよぉ!!‥」
‥9才のアリスには辛い状況でした。今まで家族に愛されていた心が‥ごっそり抜け落ちたかのような気分です‥‥。‥地面へ崩れ落ち、‥涙をこぼしました。
声をあげず‥
瞼に焼き付いた‥
遠くなってしまった‥
‥家族の笑顔が
今となって蘇るのです。‥‥‥‥涙が止まらず、‥ふと、サナを見ました。
ア「‥サナ‥‥‥‥‥?」
S「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
サナが泣いていました。
無表情の頬に、一筋の涙が流れていました。
ア「‥っ‥サナっ‥どう‥してっ‥あな‥た‥が泣いてっ‥いる‥の?」
S「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
サナが泣くなんて思ってもいなかったのです。‥余計に涙が止まりません。途切れ途切れで尋ねた質問も‥‥一筋の涙で返事を返しました。
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