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絶望。
周りが出来て、自分だけ出来ない
光景。かえってくる言葉は“経験
だからね"聞き飽きた。
実際、経験ない奴等は上手くいっ
ているのに本当に経験だろうか…
ただの同情だ。
なら…
「ハブメルは自己流でやりはじめ
た」
他人なんて同情ばかりだ。
何も知らない癖に。何も見てない
癖に。
「俺たちと恋人以外、ハブメルは
他人に興味がない…
仕方ないけどね…確かに他人なん
て同情の塊だから。
俺もそれは味わったからハブメル
の気持ちは分かる」
“人それぞれだよ"
“経験だよ"
“慣れだよ"
「同情ってあるいみでナイフなん
ですよ…しかも、簡単に相手を重
体にしてしまう。
だから言葉は安易に使えない…
人を殺すも生かすも出来てしまう
…ねっ、ピース」
キルリが振り返り、ピースに笑っ
た。作業が一段落したのだろう。
綺麗な彫り物がそこにあった。
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