3人が本棚に入れています
本棚に追加
フライパンの中身を菜箸[さいば
し]で混ぜながら言ったキルリに
颯人先生は言葉を詰まらせた。
それは確かな言葉だったのだろう
。何も言わない颯人先生にキルリ
は笑うと続けた。
「けど、貴方はそれをはめて来た
。貴方はお人好しだね…
さて、焼きうどんなんだけど…
ソース?塩?」
フライパンの中身を混ぜながら聞
いたキルリに颯人先生は答えた。
「甘醤油」
「フフ…あえて違うのとるの?
仕方ないな…今日は許すよ」
「醤油な気分なんだよ」
「はいはい」
そう調理場に立つ2人にハブメル
はすかさず突っ込んだ。
「お前らは夫婦か」
全くそれしか見えない光景だった
。
最初のコメントを投稿しよう!