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温室でサボテンを愛でながらコー
ヒーをキルリは口にした。
一番まともと言われるキルリ。
しかし、彼は一番まともではない
真っ黒なのだ。
ああやって颯人先生に持ちかけた
のは自分たち以外に行かない様に
縛る為。
完璧に溺れさせるため。
｢にしても…死神に邪霊ですか…
｣
以前聞いた颯人先生の話しを思い
出してキルリは考えた。
核。つまりは心臓は勇雷さんが握
っている。それが作った肉体に上
手く馴染めば颯人先生は再び人間
又はバンシーにはなれるだろう。
バンシー。家守りといわれる妖精
で実体、幽体が出来る珍しいもの
だ。
｢なんとかなりませんかね…ハブ
メル｣
｢万物の神さんに頼みゃ
一発だろ｣
｢神の貴方がそれを言いますか｣
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