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『そして同時に、地獄逝きの者も決まった』
すると突然、ある人物の足がバスの床に減り込んだ。
「あっ……ひゃあぁっ!?」
その人物とは、副担任の淀谷。
淀谷は情けない悲鳴を上げながら、その身をバスの床に沈めていく。
「せっ、先生!?」
「いっ、嫌だあああっ! 助けてっ! 助けて助けて助けてたす--」
そして淀谷は、完全にその姿を床の中に消した。
『淀谷勝は、この中で最も心が汚れていると判断した。よって、地獄逝きを命ずる』
「淀谷先生が、地獄に……?」
「嘘だろ……?」
淀谷がいなくなった空間を呆然と見つめる一同。
やがて、港がポツリと声を漏らす。
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