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「本当に……本当に香は、元の世界に帰れたのか……?」
淀谷と同じように小泉も闇へと落下していった為、港の不安は拭い切れていなかった。
『では、見るがよい』
その声の直後、バス左側の闇の中に映像が浮かび上がった。
そこに映るのは、青い屋根の二階建ての家の門前で、不思議そうにキョロキョロと辺りを見回している小泉の姿。
その門の表札には、“小泉”の文字。
「あれは、香の家だ……」
「じゃあ本当に小泉さん、帰れたの?」
突然現れた映像に半信半疑の一同。
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