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それから港の言う通り、各々に考える時間ならびに、気持ちに整理をつける時間が与えられた。
「--って、なんなんだよこの展開? ベタな異世界に飛ばされる系のラノベみたいだよな、はは」
「なら俺は、この後美少女が次々と現れるハーレム展開を希望する!」
まるで現実から逃避するが如く、友人同士他愛もない話をする者。
「……パパ、ママ」
ケータイの画面に写る家族の写真を見て涙ぐむ者、そして、
「あむ! んぐんぐんぐ……」
「栗源君、こんな時によく食べれるね……」
「こんなんぐ、時だんぐ、からだよごくっ」
お土産で買った菓子をひたすらに頬張る者。
それぞれの10分間は、あっという間に経過した。
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