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「芹、今日もなの?どう考えても普通じゃないわよ、それ。病院行った方がいいと思う」
「病院やだ。」
「わがまま言わない!変な病気だったらどうするの?私は芹が心配なの」
「――それでもいやー!」
こんな話になったのには訳がある。
実は、あの謎の頭痛が始まってからというもの私の絶賛体調不良は今日で3日めを向かえている。
そのせいで午後からは必ず保健室のお世話になる始末で、おまけに、頭痛の発症の翌日から身の回りでよく不可解な現象が起きるようになった。
最初は頭痛発症翌日。帰宅中の私は背後から声をかけられ、肩にてをおかれて振り返るとそこには誰もいないというのが2回ほど。
自宅では自室から小さい頃から大切にしてきた私物が3つ消えた。
そして、今朝。通学路でいきなり日差しがと途絶えたなぁと思ったら、立ったまま金縛りにあい、通行人のおじさんに肩を叩かれるまで動けなかった。
その後は横断歩道を渡る途中に急に力が抜けて道路に倒れこみ、車に引かれそうになったり。まぁ、すぐに立てたからよかったけど。
とにかく、最近の私は内外共に超不運なのだ。(これは美保には内緒)
「わかったわよ!
でも、明日まで頑張ってそれでも治らなかったら、病院行くのよ!」
「わかった」
「絶対よ。約束破ったら絶交だからね!」
「ん」
病院討論も妥協案で落ち着いたし、あぁ、喋りすぎできつい。そろそろ保健室、行こう。
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