樹海

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闇は、絶対的な強さで僕を包む。僕の全てを支配されているような、けれども優しく、懐かしく、僕を安心させた。母親の胎内のようなものだろうか。 どうやら僕の人生は、この場所に命を棄てる為にあったようだ。 この森と同化したい。 僕はジーンズのポケットにいれていた、青酸カリの入ったカプセルを飲んだ。
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