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「ちょ…あの、章ちゃん?」
「なに?カズ」
「…そろそろ離れよう?」
「えー…」
あれから結局清算は章ちゃんが全部払ってくれて。
プラスタクシー代まで奢ってくれたと思ったら、
俺ん家の前で章ちゃん、俺のこと抱きしめてなかなか離れてくれないの。
タクシーの運転手さん、知らないふりして待っててくれてるよ?
「カズー今日泊まりた
「だめ。」
「なんだよぉ~。俺カズが足りたくて死にそうなのに。」
「んふふ。だめったらだーめ。」
ちぇーっと言って、しぶしぶ俺から離れる章ちゃん。
この人酔うとヘタレ抜けてずるいよね。
「じゃあまた明日!」
「…カズ~」
タクシーにやっと乗ってくれたと思ったら、章ちゃんに手招きで呼ばれる。
そして引き寄せられての、キス。
「…じゃあおやすみ。カズ」
「ん。また、ね。」
俺の顔今絶対真っ赤。
だって章ちゃん超ご機嫌なの。もー
あ。そういえば。
「章ちゃん!」
閉まろうとしていたタクシーのドアに飛びついて、タクシーの運転手さんに断る。
章ちゃんも目を丸くして驚いていた。どうした?と俺の手をとって。
「しりとり。次俺の番だったよね?…“よろしくお願いします。俺を幸せにしてね?章ちゃん。”」
にこっと笑って、章ちゃんの頬にチュッと軽くキスをすると、ドアを閉めた。
タクシーの外から手をふれば、黒い窓の奥で手を振っている姿が微かに確認できた。
赤くなった章ちゃんが見れないのは残念だったけどね。
俺はふふっと短く笑って、あくびをしながら自分家に入って行った。
モバにてリクエスト
朔ちゃんにだよー!とにかくイチャイチャ*\(^o^)/*
あとはこれを漫画にするだけだね。
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