桜樹楓 ii

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僕は珍しく授業出ていたが、やる気が出なかったのでずっと寝ていた そして僕は大変な事を一つ知った 何と桜樹楓は僕と同じ1年だったのだ 僕も失念していたが、風紀委員を設立したのは桜樹楓が中等部の時、美澄真佳が高一だった頃だったのだ そして何故姿を見掛けないかその疑問を解決したのは、桜樹楓本人だった 彼女曰く 「私は特殊強化クラスだから、普段は地下1階で授業を受けているの」 特殊強化クラスってこの学校のトップシークレットやん 「たっきー!」 などと考えていると、木咲木 が寝ていた僕に話し掛けてきた 「どうした…それとテンション高ぇな…」 「ううん!ねーくんから例の資料貰ってきたヨーロッパ!」 果てしなくうぜぇ…などと思いながら、資料を机に押し込み、再び惰眠を貪り始めた 「ねぇ!風紀委員にはいかないの?」 「もう一ヶ月前に辞めた」 「えー?」 「んだよ「えー」って」 「意外だなーと思ってさ」 「なにがだよ」 木咲木は僕を真っ直ぐに見ていた 「ねぇ…ホントは建崎君って桜樹さんのこと好きなんでしょ?」 「え?」 反論できなかった あり得ないと反論する僕に もしかしたらと思う僕… 「ってねーくんが言ってた」 「ねーくんって何者だよ…」 「ねーくんはね…」 「長くなるならいいよ」 正直余り興味もないのだし だから僕は机に突っ伏して、次の授業を待つ 「まあ頑張ってね。たっきー」 木咲木はそう言い残し、さらっと何処かに行ってしまった
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