3月1日

2/9
前へ
/9ページ
次へ
布団の中から手を伸ばして、目覚ましを止める。 …………ん…………う。 あ……れ?もう朝か… 布団に入ってまだそんなにたってない気がするが、半分寝ている体を動かしカーテンを開く。 眩しい光が差し込み明るくなる よく晴れた気持ちのいい朝だ。 日差しの温もりは伝わってくる。 時計を傾け時間を見る。 針が指していたの7時半いつもより早い まだいいかと再び眠ろうと布団に潜り まどみに身をゆだねるが、 突然の呼び鈴の音に目が覚める こんな朝早くになんだぁ… 「ふぁ~」 仕方なく布団の中から出て、大きく背伸びをする 今の季節はいくら寝ても足りない気がする、呼び鈴がなりやまないので、 ハイハイ今行きますって… 寝ぼけ眼を擦りつつ階段を降りる ふと違和感を感じる、何かがおかしい やけに静かだ、しばらくしてやっとその事に気がつく 毎日聞こえてくる家事の音や、ニュースの音が聞こえない 人の気配すら感じない ……あ、そうか 今日から誰もいないんだ、親父の母も 出張でいないだ、どうりで何も聞こえないはずだ おっと、誰だか知らないけど待たせっぱなしだ。 慌てて玄関のドアを開けようとしたが 向こう側から開けられてしまった。 開けられたとゆう事は、鍵を持っていると言うことだ うちの親たちはいないしどうゆうことだ? そんな事考えていたらドアが完全に開き その隙間から除き込んできたのは 知ってるやつだった 「ゆかり?」 「あれ、とうやくん。起きてたの?」 目が合うと安心したように微笑み、入ってきた。 「おはよ~何度読んでも返事ないから、心配しちゃったよ」 花原(かはら)ゆかり。 向かえに住んでいる一つしたの女の子で 幼なじみ。 ゆかりとは物心つく前からの付き合いで よく一緒に遊んだ。 俺の妹みたいなものだ。 俺が卒業してしまったので別になってしまったが、通学路が一緒なので、 いつもいっしょだ。 いつもは家のまで待ち合わせなのに来るなんて珍しい、しかも一時間も早い 「ゆかり、こんな朝早くに?それに何でうちの鍵持ってんの?」 「これ?おばさんから預かったの」 とネギのキーホルダーついた鍵を見せる 「マジで?」 「えへへ、留守の間とうやくんの事お願いしますって頼まれたんだよ。だから寝坊しないように起しにきたの」 そう言ってゆかりは誇らしげに無い胸をそらす。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加