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布団の中から手を伸ばして、目覚ましを止める。
…………ん…………う。
あ……れ?もう朝か…
布団に入ってまだそんなにたってない気がするが、半分寝ている体を動かしカーテンを開く。
眩しい光が差し込み明るくなる
よく晴れた気持ちのいい朝だ。
日差しの温もりは伝わってくる。
時計を傾け時間を見る。
針が指していたの7時半いつもより早い
まだいいかと再び眠ろうと布団に潜り
まどみに身をゆだねるが、
突然の呼び鈴の音に目が覚める
こんな朝早くになんだぁ…
「ふぁ~」
仕方なく布団の中から出て、大きく背伸びをする
今の季節はいくら寝ても足りない気がする、呼び鈴がなりやまないので、
ハイハイ今行きますって…
寝ぼけ眼を擦りつつ階段を降りる
ふと違和感を感じる、何かがおかしい
やけに静かだ、しばらくしてやっとその事に気がつく
毎日聞こえてくる家事の音や、ニュースの音が聞こえない
人の気配すら感じない
……あ、そうか
今日から誰もいないんだ、親父の母も
出張でいないだ、どうりで何も聞こえないはずだ
おっと、誰だか知らないけど待たせっぱなしだ。
慌てて玄関のドアを開けようとしたが
向こう側から開けられてしまった。
開けられたとゆう事は、鍵を持っていると言うことだ
うちの親たちはいないしどうゆうことだ?
そんな事考えていたらドアが完全に開き
その隙間から除き込んできたのは
知ってるやつだった
「ゆかり?」
「あれ、とうやくん。起きてたの?」
目が合うと安心したように微笑み、入ってきた。
「おはよ~何度読んでも返事ないから、心配しちゃったよ」
花原(かはら)ゆかり。
向かえに住んでいる一つしたの女の子で
幼なじみ。
ゆかりとは物心つく前からの付き合いで
よく一緒に遊んだ。
俺の妹みたいなものだ。
俺が卒業してしまったので別になってしまったが、通学路が一緒なので、
いつもいっしょだ。
いつもは家のまで待ち合わせなのに来るなんて珍しい、しかも一時間も早い
「ゆかり、こんな朝早くに?それに何でうちの鍵持ってんの?」
「これ?おばさんから預かったの」
とネギのキーホルダーついた鍵を見せる
「マジで?」
「えへへ、留守の間とうやくんの事お願いしますって頼まれたんだよ。だから寝坊しないように起しにきたの」
そう言ってゆかりは誇らしげに無い胸をそらす。
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