3月1日

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頼んだって……いつも寝坊して待たせられるのは俺の方だって… 「ふふ~,凄いねぐせ~」 「だから起きたばかりなんだって、起こしてくれるのはありがたいけど、早くないか?」 「えっとね、せっかくだし、ご飯作ってあげようかと、」 「ゆかりがか?」 「うん!」 「珍しい……とういかできんの?」 「さりげなくひどいこといった」 聞こえないようにいったつもりだったが聞こえていたようだ ゆかりの頬が膨れる。 「だって、料理しているとこみたこと無いしな」 「も~、私だってご飯を作る手伝いしてるよ」 つまみ食い目当てで台所を動き廻るのは手伝いではないと思う。 言おうと思ったがやめておこう。 せっかく来てくれたんだ、怒らせることもない 「上がれよ、準備するから学校の」 「うん」 俺は顔を洗いながら1ヶ月前の事を思い出した。仕事の都合で親父と母の出張が決まった、期間が長くいつ帰るわからない。今日からこの家は俺だけ,家事も全部しなくてはいけない、嬉しいような悲しいような、微妙気分だ 「とうやくん!冷蔵庫の中何もないよー!」 部屋で着替えているとゆかりの声が聞こえた。 「片付けいったんだとおもう、何もないか?」 「少しあるー、牛乳とフレークあったからそれにするね」 「おう、よろしく」 これでよし、 着替えが終わり、下に降りていく そこには二つに皿が並べられていた ……二枚? 一枚は俺の、もう一枚は…… 「ゆかり、食べてこなかったのか?」 「食べたよ、でもせっかくだから一緒に食べようかと思って」 とゆかりはフレークを食べ始めた 本当に美味しそうに幸せそうに、 ささやかだけど幸せに思えるこいつの事がうらやましいと思う。 ごちそうさまでした と食べ終わったゆかりは背伸びをしてうつ伏せになった 「食べてすぐ寝ると牛になるぞ」 「寝ないから大丈夫だよ……」 そんなこと言っても、顔がもう寝ている 時間を見ると8時前まだ間に合う あれ、時計の針さっきか動いてない気がが……止まってる?ヤバイ ゆかり起きろ!遅刻だ方をガクガク揺さぶり起こす。
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