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「仲間との連携……?」
クレイスが鸚鵡返しする。
数瞬呆けたが、彼は途端に哄笑した。
進藤を上官と見ていないのは明白で、いつ殴られてもおかしくない行動なのに、クレイスは机を掌で叩きながら爆笑した。
「あははははは! あー、痛ェ、腹が痛ェ! あはは、もう、何だよ仲間との連携って! バッカみてぇ! あはははははは、オレたちにそんなもん必要ないって何回言えばいいんすかッ?」
「こら、エルメロイ少尉。上官を馬鹿にするでない」
珍しくアーリャがたしなめるものの、彼女の美貌にもハッキリと嘲るものが浮き出ていた。
秋葉がこっそりと全員の表情を確認する。
クレイスとアーリャは勿論、ドーダスと凍坂も複雑そうなそれで、ユリアだけがボーッと進藤を眺めていた。
それぞれの反応に対し、進藤はこれ見よがしとばかりに溜め息を吐いた。
「はぁ。だから言ったんだ。こんな奴らでは無理だってな。こんなに弱い連中じゃ」
独り言のようなそれを、クレイスは聞き逃さなかった。
「弱い……? では少佐殿。一つ提案があります。進言よろしいでありましょうか?」
「構わんぞ」
「ありがとうございます」
クレイスはニヤニヤと厭らしい笑みのまま、
「オレたちを弱いと仰るのなら勝負をしましょう。投影機械を用いた模擬戦闘を」
「理由は?」
「オレたちの誰かが勝ったら隊長を降りてください。シルバーファングに『腰抜け』は必要ないですから」
「エルメロイ少尉。貴様、佐官に対して何たる物言いだッ!」
命の恩人を馬鹿にされた怒りから立ち上がったのだけど、進藤が片手で秋葉を制止させた。
「いいだろう。だが、俺が勝ったら貴様ら全員同じ部屋で寝泊まりさせるからな」
「ええ、どうぞ。負ける気なんてしませんけどね」
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