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それは、突然、佳奈から俺に告げられたことだった...
今思えば、佳奈自身は、あの時、勇気を振り絞って言ったのであろう。
けど、俺にとっては、突然過ぎて何があったかわからないくらいの告白だった。
「実はね...明君に言わなきゃいけない大事なことがあるんだ...」
「なになに?」
俺は、あっけなく、答えた。
その時の佳奈は、喋るのもやっとって程、震えてた...。
「実はね、私、癌なの...」
えっ?
俺は、動揺を隠せなかった...
「余命は、2年だって...
大学生になれるか、なれないかだって」
俺は、まだ動揺してた。
だから、思わず聞いてしまった...
「が、癌?」
「うん...中3の頃に分かってね...でも、助かるか、助からないかっていうとこだったの。」
なんて言おうか、なんて返せばいいか迷った。
けど、もう君を愛してる自分がいる。
「それで、体は、大丈夫なん?
でも、佳奈の彼氏が俺でよかったな!
俺は、お前を一生大事にする!
だから、そう簡単に死ぬなよ!!」
言うことがこれしかなかった...
「うん.. ありがとう...」
佳奈は、笑いながら泣いてた
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