願い

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ある、王国がありました。 その王国では、純血な王族の血筋である者が、一人しか残っていませんでした。 その一人は、まだ子供で、女の子でした。 民は、その純血なる王の子を、聖女と呼び、崇み、信仰の対象としていました。 しかし、彼女の王族という血にはもう、事実上何の権力もありませんでした。
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